日本未導入モデルのインフィニティ Q60

GクーペからQ60へ

ミドルサイズクーペとして知られている車種なのですが、一時期はインフィニティGクーペとして販売されてもいました。

日本ではスカイラインクーペという名称が馴染み深く、そのため、スカイラインという名称を意識して購入する人もいます。
スカイラインというと他のスポーツカーと比較して高性能なため、どうしてもインフィニティQ60は、他のミドルサイズクーペより高性能と捉えてしまうことがあります。

ですがインフィニティQ60の歴史は、スカイラインGT-Rではなく、ハコスカの愛称で親しまれている方のスカイラインとなります。
スカイラインそのものの歴史は長く、日本車の中では特に古い分類となるのも、インフィニティQ60の大きな特徴と言えるでしょう。

日本を代表するスポーツカーとしても有名ですし、今では当たり前となっているクーペモデルについても、2001年に日産XVLコンセプトを元としたFRモデルからの転換となっています。
日本でインフィニティQ60のような車が有名になったのは、海外で一定の評価を得ているという背景があるからです。

インフィニティの主要となるマーケットは海外で、北米では人気モデルとして、今でもインフィニティシリーズは根強い人気を得ています。
インフィニティQ60については、2代目モデルの途中からインフィニティ各モデルのネーミングルール変更を受けて、GクーペからQ60へと名称変更されました。

パワフルなインフィニティQ60

大きな変更点はサスペンションで、サスペンションが電子制御の可変ダンパーとなりました。

これによりインフィニティQ60は、フロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンクとなりDGSと呼ばれる、ダイナミック・デジタル・サスペンション(電子制御可変ダンパー)が装備されるようになったのです。
このようなサスペンションの向上により、インフィニティQ60はグランドツアラーとして優秀であると言われるようになりました。

インフィニティQ60のライバルモデルでは、BMW4シリーズ、メルセデス・ベンツCクラスクーペなどが良く出てきます。
国産車の中では、海外で購入されることが多い、デザインが海外で洗練されている、ワイドボディで多機能など、日本では味わうことができないデザイン、システムこそがインフィニティQ60の魅力と言えるでしょう。

他にもエンジンが高出力なので、インフィニティQ60を購入しているという人もいます。
近年では、エコカーブームということもあり、あまり出力について気にする自動車メーカーが増えてきました。

しかし海外では、それほどエコカーブームを意識していないため、インフィニティQ60のようなパワフルな自動車も存在するのです。